妊娠中での妊婦健診で、「逆子」と言われることがあるかもしれません。
逆子とは、通常であれば赤ちゃんの頭が子宮の入り口側に向いていますが、赤ちゃんの頭がママの胸の方に向いているときを指します。
経腹エコーで分かったり、助産師さんがお腹を触ってわかることもあります。
逆子と言われると急に不安な気持ちになりますよね。
赤ちゃんは自分自身でくるっと回って頭の向きを変えてくれることももちろんあります。
現代の多くの産院では、赤ちゃんが逆子の場合、赤ちゃんの安全を考えて腹式帝王切開術での出産にすることがあります。
もちろん、それぞれの産院によって対応方法は異なるので医師や助産師に確認しておくと良いです。
*逆子の赤ちゃんの向きを手助けするために逆子体操があります。
《胸膝法》
胸膝法(きょうしつほう)はお尻を挙げた状態で四つんばいになり、骨盤の位置を頭より高くする体操です。
体勢が辛いので最初は数分から始めて、長くても15分程度行います。
《ブリッジ法》
ブリッジ法はその名の通り、仰向けになってブリッジのようにお腹を持ち上げる体操です。その際は、クッションやバスタオルを使用すると身体に楽にできます。
こちらもはじめは数分から、長くても10分程度行います。
2つの種類がありますが、両方とも骨盤をあげ、子宮の入り口の方にある赤ちゃんのお尻が浮くようにします。
そして、この体勢のあとに赤ちゃんの背中がある向きが下になるようにゴロンと寝転がり数分間横になるようにしてください。
逆子の指摘をされるのが20週後半ごろかと思います。
お腹の張りが頻繁にある状態を避け、30週前後に体操されると良いでしょう。
お腹の張りが気になるときは、子宮が収縮しているときです。
そのようなときは、赤ちゃんが向きを変えようとしてもスペースがないため、ぐるっと回ることが難しいときもあります。
ママがリラックスしているときや、入浴後ののんびりタイムに行いましょう。
また、お腹や足首等ママの身体が冷えているときは、知らず知らずのうちにお腹の張りがでていることがあります。
ママの身体を温めて冷えを予防し、赤ちゃんの居心地が良いふわふわなお腹にしてあげることも重要です。
赤ちゃんがママに構ってほしくて、逆子になることもあるかもしれません。
忙しいママは気持ちにゆとりが持てるように、1日のスケジュールを工夫したり、頑張り過ぎないようにしましょう。
ママが逆子を治そうと頑張っていても、赤ちゃんの向きもなかなか変わらないこともたくさんあります。
それは、赤ちゃんがその生まれ方を選んだ証拠です。
お腹の中の情況を知っているのは、エコーで診察してくれる医師よりも、赤ちゃん自身。
逆子になる理由もそれぞれで、お臍の長さが短めで赤ちゃんが上手く回れなかったり、成長の過程でくるくる回りすぎて赤ちゃんの身体にへその緒が巻き付いていたりと様々。
どんなお産の方法でも、ママとお腹の赤ちゃんが過ごした日々は変わりありません。
赤ちゃんが生まれてくるその日まで、愛情たっぷりに、健やかに、そしてゆるやかに過ごしましょう。
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